- 公務員を続けるメリット・デメリットは?
- 公務員を辞めたい30代がやるべきことを知りたい
- 公務員を辞めた人の体験談を知りたい
こんにちは、ヒュウガです。
28歳で公務員を辞めて、動画編集で独立。
その後、事業会社のWebマーケターを2年半経験し、
現在は年商6億規模のAIベンチャーでAIコンサルタントとして働いています。
この記事では、元公務員の筆者が、
30代で公務員を辞めた方がいい人の特徴や、
辞める決断をするためにやるべきことを具体的に解説していきます。
実体験を元にリアルな情報をお届けするのでぜひ読んでみてください!
30代で感じる公務員を辞めたい理由
安定と言われる公務員ですが、漠然と「辞めたい」と感じている人も珍しくありません。
その理由として次のようなものがあります。
- 思うように収入が増えない
- スキルアップできない
- 人間関係が面倒くさい
- 周りと話が合わない
- 副業ができない
それぞれ詳しく解説していきますね。
①思うように収入が増えない
公務員の給与は基本的に年功序列なので、個人の努力だけで収入を上げるのはかなり難しいです。
どれだけ仕事が出来ても、逆にどれだけ仕事が出来なくても
一定の水準で昇給が決まってしまうのは物足りなくなる人も多いと思います。
特に30代になると、同世代で大きく稼いでいる人も目に付くようになってきます。
20代のうちに目立たなかった差も30代になるとその差が顕著になってくるので
自分の収入と同世代の収入を比べてより一層焦りや物足りなさを感じやすいのも
30代ならではの悩みではないかなと。
②スキルアップできない
公務員は組織の特性上、スキルアップが難しいです。
というのも、多くの場合3年程度で部署異動が行われるので、
専門性が磨かれる前に未経験の部署に飛ばされるというのも珍しくないからです。
僕が公務員だったころ、
保健関連の部署にいた50代の上司が、
いきなり未経験の税務課に異動するといったこともありました。
50代で未経験の仕事をさせられるのってぶっちゃけ結構シンドいですよね。
30代にもなると、自身が専門性やスキルを持てていないことに対して焦りを感じるようになるので、
それが原因で辞めたいと考え出す人も多いですね。
③人間関係が面倒くさい
公務員に限らずですが、人間関係にストレスを感じる人は少なくありません。
特に公務員は、人材の流動性が民間に比べて圧倒的に低い、
簡単にいうと転職する人が少ないため人間関係が固定されがちです。
少しでも「合わないな」と思う人が同僚にいたとして、その環境を変えるのは至難の業です。
人間関係が理由で「辞めたい」と考えるケースも珍しくありません。
④周りと話が合わない
30代にもなってくると徐々に価値観の違いも出てくるでしょう。
特に、公務員を辞めたいと少しでも考えているくらいなので、
少なからず同僚との価値観にズレが生じているのだと思います。
もっと挑戦したい!
新しいことをしていきたい!
そういった人にとっては、
安定志向で保守的な考えを持ちがちな公務員の価値観は合わなくなっても仕方ないですね。
⑤副業ができない
公務員は原則副業が禁止されています。
そのため、複数の収入源を持ちたいと考えている人や、
自分のスキルや経験を活かして、他に収入を得たいと考えている人にとっては、大きなデメリットとなりますね。
僕は動画編集の副業からスタートして今ではフリーランスとして活動できるようになりましたが、
副業で得られるものは本当に多いです。
- 個人の力で稼げるスキル
- 本業に活かせるスキル
- ビジネスコミュニケーション
- 自信
- メンタルの強さ
副業は、お金だけではなく人間的な成長に繋がります。
そのため、公務員のように副業が禁止され、
成長の機会を失われる状況をなんとか変えたいと考える人もいるでしょう。
公務員を続けるメリット・デメリット
続いて、公務員を続けるメリット・デメリットを整理していきますね。
実際に辞めてみて気付いたこともたくさんあるので、
退職経験者の視点から挙げさせていただきます。
公務員を続けるメリット
実際に公務員として勤務し、
そして退職してみて感じたメリットとしては次の3つです。
- クビの心配がない
- 給料が安定している
- 社会的な信用が高い
メリット①クビの心配がない
公務員は法律で身分が保障されているため、よほどのことがない限り解雇されることはありません。
公務員しか経験したことない方にとっては、当たり前すぎてメリットにすら感じられないかもしれませんが、民間企業であれば割と起こり得ることです。
例えば、会社の業績が悪化して、
希望退職者を募るという話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
僕もフリーランスをかれこれ3年くらい経験しているので
ある日突然契約が切れることなんて、珍しくもなんともありません。
クビになる心配がないということは、
極端な話、
転職活動など、辞めるための準備に時間を最大限使いつつ本業はそこそこにこなす
といったこともできるので、退職前提で動きたい方にとっては大きいメリットかもしれないですね。
メリット②給料が安定している
給料の安定は公務員の代名詞でもあります。
民間企業の場合、会社の業績によって給与が上下したり、
ボーナスがカットされることは当たり前ですが、
公務員の給与は法律で定められており、
毎年の定期昇給、ボーナスも年2回確実に出るため、安定した収入を得ることができます。
これは民間企業やフリーランスを経験してる方にとっては凄く大きなメリットに感じる点ですね。
メリット③社会的な信用が高い
公務員は大手企業並みの信用があります。
例えば、ローンを組みやすかったり、世間体もよく信頼されやすいです。
僕も公務員時代に車を買った時は金利1%という超低金利でローンを組むことができました。
また、住宅ローンも楽勝で通ります。
その他にも、特に田舎であれば公務員というだけで”しっかりした人”というイメージを持たれたりと、
社会的な信頼性を重視する方にとっては大きなメリットですね。
公務員を続けるデメリット
続いて、公務員を続けるデメリットについて。
大きく分けてこの4つです。
- スキルが身につかない
- 転職のリスクが高くなる
- 周りを気にして辞めにくくなる
- 価値観が広がらない
デメリット①スキルが身につかない
公務員の仕事は、民間企業に比べて、専門性やスキルが身につきにくい傾向にあります。
理由は、スペシャリストではなくジェネラリスト的な働き方を求められるから。(特に自治体の場合)
また、ルーティンワークも多く、
マニュアル化された業務をこなすことが求められるため、新しい知識やスキルを身につける機会が少ないです。
終身雇用が崩壊し国を上げてリスキリングが推奨されるこれからの時代において、
個人にスキルが身につきにくい環境は大きなデメリットです。
デメリット②転職のリスクが高くなる
スキルが付かないことに付随して、
30代以降になると転職活動で不利になる可能性も大きくなっていきます。
なぜなら、基本的には年齢を重ねるごとに転職活動の難易度は上がるからです。
20代であればポテンシャル採用など未経験での転職も割と容易だったりしますが、
30代以降となると即戦力を求められ、業種によっては転職自体が難しくなる傾向はあります。
また、仮に転職が出来たとしても給料が下がったり、
仕事の進め方や考え方が大きく変わったりと、苦労する可能性も。
特に、分かりやすい専門スキルが身につきにくい公務員は、
年齢を重ねるごとに転職への難易度、リスクが高まっていくため
もし退職を検討しているのであれば早めに対策することをおすすめします。
デメリット③周りを気にして辞めにくくなる
30代にもなると、より一層周りの目を気にして、退職に踏み切れなくなっていきます。
20代であれば、
「まだまだ若いし」
「色々なことにチャレンジするべき」
と周りの理解を得やすいですが、
30代になると
「今更辞めてどうするの?」
「せっかく働いてきたのにもったいない」
と批判的な目で見られやすくもなります。
個人的には、
20代だろうが30代だろうが関係なく、
本人が辞めたいなら辞めればいい。周りの目なんか関係ない。
と思う派ですが、当の本人にとってはそうはいかずなのも分かります笑
その場合、大義名分を取って付けるというのもアリです。
私の場合、「海外で英語を学びたい」という大義名分で公務員を辞めました。
英語を学びたかったこと自体は本当ですが、
本音の本音は公務員を続けたくなかったからです笑
退職するときは、とりあえずそれっぽい大義名分を掲げておくというのも一つのコツです。
デメリット④価値観が広がらない
公務員は、同じような環境で、同じような価値観を持った人たちと働くことが多いため、視野が狭くなってしまう可能性が高いです。
あくまで田舎の公務員だった僕の例ですが
・長男は実家を継ぐ
・20代で結婚し30代で家を建てることが”普通”
・1つの仕事を続けることが美徳
・副業?なにそれ美味しいの?
正直今の人生とは真逆の価値観だったなと思います。
このように画一的な価値観で自分の視野が狭くなってしまうことは人生単位でみると
デメリットだと感じます。
公務員を辞めたい30代が取るべき行動5選
以下では、公務員を辞めたい30代がやるべきことを紹介していきます。
20代とは違ったアプローチを取る必要も出てくるので、
その点もぜひ注意して読んでください。
①辞めたい理由を考える
公務員を辞めたいと思った時、まずは「なぜ辞めたいのか」を明確にすることが重要です。
感情的に「辞めたい」と思っているだけでは、
転職活動がうまくいかないだけでなく、転職後も後悔する可能性があります。
理由はネガティブなものだけでなく、
キャリアアップしたい、ワークライフバランスを改善したいなど、
ポジティブな理由も明確にしておきましょう。
例えば、「残業が多くてプライベートの時間が取れないから辞めたい」という場合、
転職先として残業が少ない企業を探す必要があります。
また、「給料が低いから辞めたい」という場合は、
自分の市場価値を高めるために、スキルアップを目指したり、資格取得を検討する必要があるでしょう。
②情報収集
公務員を辞めた後、
どのような仕事に就きたいのか
どんなキャリアがあるのか
ある程度イメージを膨らませておくことが大切です。
興味のある業界の動向や、必要なスキル、平均年収などを調べておきましょう。
情報収集をすることで、
自分が本当にやりたいことや、目指すべき方向性が見えてくるはずです。
この記事もそうですが、
「実際に公務員を辞めた人がどんな働き方をしているのか?」
を徹底的にリサーチするのがおすすめです。
YouTubeやブログでも発信している人はたくさんいるので探してみましょう!
③実際に辞めた人に話しを聞く
できれば直接話を聞くのがおすすめです。
ネット上の情報だけだと十分に臨場感が湧かず、
自分ごととして捉えることが難しいですからね。
直接お話することで、その人の生活がイメージしやすく
「この人でも出来たなら自分でも出来そう」
「こうやってやれば自分の理想に近づけそう」
とより臨場感を持つことができ、行動のモチベーションに繋がりやすいです。
もし僕でよければ軽くキャリア相談に乗るので
下記のLINEから記事URLと共に「ブログ見ました」と一言連絡ください。
④スキルを習得する
30代と20代で大きく違うアプローチとして、
転職市場で戦えるスキルをまずは身につけることが重要です。
理由は先ほどもお伝えした通り、30代以降の転職では即戦力を求められる傾向が強いから。
となると、未経験のまま転職活動するよりも、
まずはスキルを身につけることを優先するといいです。
- AI
- セールス
- 動画編集
- Webデザイン
- Webマーケティング
- プログラミング
ポイントは市場で求められるスキルを身につけることです。
上記のスキルは企業が利益を生むうえで必要なことが多いので
これらを身に付けておけば転職もし易いし将来的に独立して食べていくことも可能です。
僕の場合、
・動画編集
・Webマーケティング
・AI
このあたりのスキルをこの3年くらいで勉強し実務でも経験したおかげで
フリーランスとして食べるのに困らない状態にはなれました。
かならずしも収益化している必要はない
これらのスキルで収益を得られるのが理想ですが、
転職を目指すのであれば必ずしもその必要はありません。
副業で稼ぐこと、ないしは独立することが目的であれば
「いくら稼ぐか」も重要になってきますが、
転職の場合、市場で評価されるスキル
簡単にいうと、企業に採用される程度のスキルがあればOKです。
例えば、
・5,000PV/月のブログをゼロから立ち上げました。
・YouTubeで登録者1000人達成しました。
このくらいの実績があればそれ自体で大きく稼いでいなくても
転職では一定評価されます。
特に現代で求められやすいスキルというのは
答えのない領域で自分なりに試行錯誤して成果を上げる能力です。
Webマーケティングに限って言えば、
ブログやYouTubeの運営は個人でも始められて、
かつ企業での仕事でも応用の効くスキルなので、おすすめです。
⑤転職エージェントに登録する
最後に転職エージェントに登録し、実際に転職活動をすることです。
「まだ公務員辞める決意はできてない」
という方でも大丈夫。
転職をするのではなく、あくまで転職活動をするだけだからです。
良く言われるのは
転職はリスクだけど、転職活動はノーリスク
という言葉です。
転職活動自体は次のようなメリットがあります。
- 自己理解の機会
- 市場価値を客観的に判断できる
- キャリアアップ(転職する場合)
仮に、希望に合わなければ転職しなければいいだけなので本当にノーリスクです。
僕も恥ずかしながら30歳になるまで転職活動は一切したことがなかったのですが、
いざやってみると、
「意外と自分のここが市場で評価されるんだな」と客観視することができました。
人間は自分のできることを低く見積もりがちです。
たとえ公務員でも、
・コミュニケーション能力
・指示に沿って丁寧に仕事をする能力
・PCスキル
などはどの会社でも一定評価される能力です。
すぐに転職する意志がなかったとしても、
まずは転職エージェントなどに登録してみて
自分の市場価値を適切に判断する経験はやっておきましょう。
公務員を辞めた人の体験談
ここでは僕が公務員を辞めたときの経験談記事も貼っておきます。
僕は28歳で公務員を辞めて、30歳手前でフリーランスとして活動し始めたのですが
今では後悔は全くありませんし、コツコツスキルや経験を積んできてよかったなと今では思います。
やらしい話、自分が働いていた役所で貰える定年時の給料はすでに超えることができました。
もちろん、もし当時30代だったら違った決断をしていたかもしれませんが、
たった数年の努力でその後の人生を買えるなら行動しない選択肢はないです。
ぜひ参考にしてみてください。
30代で公務員を辞めても遅くない
結論、30代で公務員を辞めても遅くないです。
今は変化が激しい時代なので、その時代に適した選択をすれば、問題なし。
終身雇用も崩壊してますし、5年後の未来すらも読めないので、肩ひじ張らず、生きましょう。
今回ご紹介した「公務員を辞めたい30代がやるべきこと」を実践して少しでも将来の働き方を変えるきっかけにしてほしいです!
最後に、ご紹介した内容をおさらいしておきましょう。
- 辞めたい理由を考える
- 情報収集
- 実際に辞めた人に話しを聞く
- スキルを習得する
- 転職エージェントに登録する