「20代で公務員を辞めたいけど、本当に良いのだろうか…」
「自分に向いている仕事を見つけ、やりがいをもって働きたい。」
そう感じている現役公務員の方も最近多いです。
安定したイメージの強い公務員。
周りの反対を押し切ってまで辞めることに不安を感じるのは当然です。
僕も、あなたと同じように20代で地方公務員として働きながら、将来への不安や仕事のやりがいについて悩んでいました。
そして、思い切ってWebマーケターに転職し、現在はフリーランスとして活動しています。
この記事では、元公務員として、そして転職を経験した身として、
20代で公務員を辞めたいと考えているあなたに向けて、後悔しないための行動を具体的にお伝えします。
この記事を読めば、以下のことが分かります。
- 20代で公務員を辞めるメリット・デメリット
- 転職を成功させるための具体的なステップ
- 元公務員の私が語るリアルな体験談
転職活動の不安を解消し、あなたにとって本当に幸せなキャリアを実現する方法を一緒に見つけていきましょう。
20代で公務員を辞めたいと考える理由
20代という若いうちに公務員を辞めたいと考える理由は人それぞれですが、大きく3つに分けられます。
仕事にやりがいを感じない、給料が少ない
公務員の仕事内容には、法律に基づいて事務処理を行うなど、決まった手順やルールに従って業務を行うものが多くあります。そのため、ルーティンワークが中心となり、仕事にやりがいや面白さを感じられないと感じる方もいるようです。
また、公務員の給与は年功序列型の賃金体系が一般的で、年齢や経験に応じて自動的に昇給していく仕組みが採用されているケースが多いです。そのため、成果やスキルアップを給与に反映させることが難しいと感じる方もいるでしょう。
僕も公務員時代は27歳で手取り14万円程度でした。。。
実際、民間企業と比較して公務員の給与水準は低い傾向にあります。特に若いうちは給与の差が大きく、生活水準を維持するために転職を考える方も少なくありません。
組織風土が合わない、人間関係がうまくいかない
公務員の職場は、年功序列の意識が根強く残っている場合があり、年上の職員の意見が通りやすい傾向にあります。そのため、若手職員は自分の意見を言いづらかったり、新しいことへチャレンジする際に、上司や先輩からの理解を得にくいと感じる場合もあるかもしれません。
また、公務員の仕事は、住民の生活に密接に関わるため、責任感や使命感が求められます。そのため、プレッシャーを感じやすく、ストレスをため込みやすい環境と言えるでしょう。
人間関係においても、部署異動が少ないため、同じメンバーと長期にわたって働くことになります。そのため、人間関係が固定化しやすく、合わない人がいる場合は、ストレスを感じやすい環境と言えるでしょう。
他にやりたい仕事がある、都会に行きたいなど
公務員は、地域住民の生活を支えるという、社会貢献性の高い仕事です。しかし、その一方で、自分の興味や関心に基づいた仕事ができるとは限りません。
若いうちは、「様々なことにチャレンジしたい」、「自分の可能性を広げたい」という気持ちが強い方も多いでしょう。公務員として働きながら、別の仕事に魅力を感じたり、自分のやりたいことを実現するために転職を考える方もいるでしょう。
また、地方公務員の場合、勤務地が限定される場合がほとんどです。そのため、都会での暮らしに憧れたり、より刺激的な環境で生活したいと考える人が、転職を検討することもあるでしょう。
このように、20代で公務員を辞めたいと考える理由は様々です。しかし、共通しているのは、
「今の状況を変えたい」
「より良い未来を手に入れたい」
という強い気持ちです。
僕も公務員を辞めた一番の理由は「田舎で一生を終えるのが嫌だったから」なので、
特に20代後半で仕事にも慣れた頃に抱えがちな悩みに思えます。
20代公務員が転職するメリット
20代で公務員から転職するメリットは、主に4つあります。
収入アップが見込める
公務員は、年功序列型の賃金体系が一般的で、年齢や経験に応じて給与が上がっていく仕組みです。そのため、若いうちは収入が低く、なかなか上がらないという現状があります。
一方、民間企業では、成果やスキルに応じて給与が決定されるケースが多く、頑張り次第で高い収入を得られる可能性があります。
特に、成長中のベンチャー企業や外資系企業では、年齢や経験に関係なく、高いパフォーマンスを発揮すれば、若いうちから高収入を得られるチャンスがあります。
スキルアップ・キャリアアップが見込める
公務員の仕事は、ルーティンワークが多く、専門的なスキルを身につける機会が少ないという側面があります。
また、部署異動も少ないため、特定の分野の知識や経験しか積めないというデメリットもあります。
一方、民間企業では、様々な仕事に挑戦したり、新しいスキルを身につけるための研修制度が充実している企業も多くあります。積極的にチャレンジすることで、市場価値の高いスキルを身につけることができます。
また、成果が評価されやすく、昇進のスピードが早いという点も魅力です。若いうちから責任あるポジションを任され、キャリアアップを目指せる環境があります。
ベンチャー企業なら20代で管理職や役員を任されるケースも珍しくないですよ!
様々な働き方・労働環境を選べる
公務員は、勤務地や勤務時間が固定されていることが多く、自由度が高い働き方とは言えませんよね。
また、残業が多い部署に配属されると、ワークライフバランスを崩してしまう可能性もあります。
近年、民間企業では、働き方改革が進んでおり、リモートワークやフレックスタイム制など、柔軟な働き方を取り入れる企業が増えています。
転職を機に、自分のライフスタイルに合った働き方を選択できる点は大きなメリットと言えるでしょう。
副業ができる
公務員は、原則として副業が禁止されています。そのため、収入源を複数持つことができず、経済的な自由度が低いという側面があります。
一方、民間企業では、副業を認めている企業も増えてきています。空いた時間を活用して、自分のスキルや経験を活かした副業を行うことで、収入を増やしたり、新たなキャリアに挑戦したりすることも可能です。
このように、20代で公務員から転職することで、収入アップ、スキルアップ、働き方の自由度、副業など、様々なメリットを得られる可能性があります。
個人的には副業で得られるメリットは絶大だと考えているので、それができる環境に変わるだけでも価値があります
20代公務員が転職するデメリット
公務員を辞めるということは、安定した身分や待遇を手放すことを意味します。
転職には、メリットだけでなく、デメリットも存在することを理解しておく必要があります。
20代で公務員から転職する場合に考えられるデメリットとしては、主に4つあります。
社会的信用・福利厚生の低下
公務員は、民間企業に比べて社会的信用度が高い傾向にあります。そのため、転職によって社会的信用度が低下する可能性があります。
また、公務員は、福利厚生が充実していることも魅力の一つです。例えば、住宅手当や扶養手当、退職金制度など、手厚い福利厚生を受けることができます。
住宅ローンや低金利のローンを簡単に組めるのは公務員の特権ですね。
しかし、民間企業では、これらの福利厚生が充実していない場合や、全くない場合もあります。転職前に、福利厚生についてもしっかりと確認しておくことが重要です。
リストラの可能性、公務員への再就職の保証がない
公務員は、法律で身分が保障されているため、よほどのことがない限り、解雇されることはありません。
一方、民間企業では、業績が悪化した場合など、リストラが行われる可能性があります。転職前に、企業の経営状況や業界動向について、事前に調べておく必要があるでしょう。
また、一度公務員を辞めてしまうと、再び公務員として採用されることは容易ではありません。転職後、状況が変わって公務員に戻りたいと思っても、簡単には戻れないということを理解しておく必要があります。
希望の仕事に就けるとは限らない
転職活動は、必ずしも希望通りの結果になるとは限りません。希望の仕事に就くためには、十分な準備と努力が必要です。
公務員としての経験やスキルが、民間企業で活かせるかどうかは、転職する業界や職種によって異なります。転職活動では、自分のスキルや経験をどのようにアピールしていくかが重要になります。
ワークライフバランスが崩れる可能性
公務員は、残業が少ない、休日が多いなど、ワークライフバランスが取りやすいというイメージがあります。
しかし、近年では、公務員の仕事量が増加傾向にあり、部署によっては、残業が多い、休日出勤もあるなど、ワークライフバランスが崩れているケースも少なくありません。
民間企業では、企業や職種によっては、長時間労働が常態化している場合もあります。転職前に、残業時間や休日出勤の有無など、ワークライフバランスについて、事前に確認することが重要です。
20代で公務員を辞めても良い理由
「公務員を辞めるなんて、もったいない!」
そう言われる方もいるかもしれません。確かに、公務員は安定した職業というイメージがあり、転職に踏み切れない気持ちも理解できます。
しかし、20代という若いうちに転職をすることには、大きなメリットがあります。
若いうちの転職は選択肢が多い
企業は、若い人材を求めています。
それは、新しい知識やスキルを吸収しやすく、柔軟な発想で仕事に取り組むことが期待できるからです。
特に、20代であれば、未経験の業界や職種にもチャレンジしやすいです。
企業側も、豊富な経験や専門的なスキルよりも、ポテンシャルの高さや成長意欲を評価してくれる場合が多くあります。
また、転職活動においても、若さは大きな武器になります。
体力があり、多くの企業を受けることができますし、企業からの印象も良くなる傾向にあります。
第二新卒枠・ポテンシャル採用も
企業の中には、新卒採用とは別に、第二新卒と呼ばれる、
比較的若い世代を対象とした採用枠を設けている場合があります。
第二新卒枠では、社会人経験が浅くても、ポテンシャルを評価して採用してくれるケースが多く、積極的にアピールしていくことで、転職を成功させる可能性を高めることができます。
また、ポテンシャル採用とは、経験やスキルよりも、人物面や将来性を評価する採用方法です。
20代であれば、経験が浅くても、将来性やポテンシャルを評価してもらえる可能性があります。
年齢を重ねると転職は不利になる
年齢を重ねるごとに、転職活動は厳しくなる傾向にあります。
企業は、即戦力を求めるようになり、経験やスキルを重視するようになるからです。
また、年齢を重ねるごとに、家族を持つなど、経済的な責任も大きくなり、転職に踏み切ることにリスクを感じる方もいるかもしれません。
転職活動は、早めに行動することが重要です。
「いつか転職したい」と考えているのであれば、
なるべく早く行動に移すことをおすすめします。
20代で公務員を辞めたい人が取るべき行動
20代で公務員を辞めたいと考えているあなたが、後悔のない転職活動を進めるために、具体的な行動を6つのステップに分けて解説します。
STEP1: なぜ公務員を辞めたいのか理由を明確にする
転職活動を始める前に、まずは「なぜ公務員を辞めたいのか」その理由を明確にしましょう。
「給料が低いから」
「仕事がつまらないから」
といった漠然とした理由ではなく、
「今の給料では、将来結婚して子供ができた時に不安だから」
「もっと自分のスキルを活かして、裁量権を持って仕事がしたいから」など、
具体的な理由を明確にすることで、転職活動の方向性が見えてきます。
STEP2: 公務員のままでは解決できない問題なのか?
公務員を辞めるのは割と大きな決断です。
本当に公務員を辞める必要があるのか、今一度冷静に考えてみましょう。
例えば、「人間関係が辛い」という理由であれば、部署異動を希望するなどの方法もあります。
転職以外の選択肢も検討した上で、
それでも解決できない問題だと判断した場合に、転職活動を本格的に開始しましょう。
STEP3: 辞めてまでやりたいことを明確にする
転職活動では、
「どんな仕事がしたいのか」
「どんな働き方をしたいのか」を明確にすることが重要です。
「人の役に立つ仕事がしたい」
「クリエイティブな仕事がしたい」
「ワークライフバランスを重視したい」など、
あなたの価値観や希望に合った仕事や働き方を具体的にイメージすることで、
企業選びの軸が定まり、より納得度の高い転職に繋がるでしょう。
僕の場合はどうしても海外に住みたかったので辞める以外の選択肢はありませんでした。
これくらい明確であれば辞めても後悔は一切ないので、何をやりたいかはできるだけ明確にしておけると最高です。
STEP4: 自己分析・企業分析を徹底する
自己分析では、あなたの強みや弱み、興味や価値観などを分析することで、どんな仕事が向いているのかを客観的に把握することができます。
企業分析では、企業の事業内容や社風、待遇などを調べることで、あなたに合った企業を見つけることができます。
自己分析と企業分析を丁寧に行うことで、ミスマッチを防ぎ、転職後の定着率を高めることに繋がります。
STEP5: 強みを活かせる職種・企業を探す
自己分析・企業分析を踏まえて、あなたの強みや経験を活かせる職種や企業を探しましょう。
例えば、公務員として住民対応の経験があれば、接客スキルやコミュニケーション能力を活かせる仕事を探すことができます。
転職サイトや転職エージェントを活用して、求人情報収集を行いましょう。
STEP6: 在職中に転職活動を始める
転職活動は、時間と労力がかかるものです。在職中に転職活動を始めることで、経済的な不安を減らすことができますし、心に余裕を持って転職活動に取り組むことができるでしょう。
また、在職中に転職活動をすることで、複数の企業から内定を得やすくなるというメリットもあります。
ただし、会社の就業規則で副業が禁止されている場合もあるため、転職活動を行う際には、事前に確認しておきましょう。
おまけ:思い切って海外にでるのもアリ
これは完全に余談かつ個人的な意見ですが、思い切って海外に出るのもアリです。
正直、公務員とは真逆の価値観を持った人たちと出会えるチャンスですし
公務員に限らず、日本の凝り固まった価値観・働き方の常識を壊してくれる絶好の機会です。
僕は公務員を辞めてすぐにフィリピンとオーストラリアに渡り合計1年半ほど滞在してました。
その頃の経験が今のフリーランスとしてのキャリアを作ってくれているのは間違いないです。
公務員辞めた僕の体験談
ここまで、20代で公務員を辞めたいと考えている方に向けて、転職のメリット・デメリットや取るべき行動について解説してきました。
よりリアルなイメージを持ってもらうために、
- 元公務員の僕が、なぜ20代で公務員を辞めたのか
- 30歳未経験からWebマーケターに転職した方法
この2つの記事について書いた記事を貼っておきます。
公務員を辞めても困らないスキルを身につけよう
これまで、20代で公務員を辞めたい人がとるべき行動を見てきました。
公務員を辞めるのは確かに大きな決断ですが、長い人生で見ると大したことはありません。
そして、大事なことは、辞めても困らないスキルを今のうちに身につけておくことです。
時代に合った求められるスキルを身に付けておけば、転職にも、個人で食べていくにも困ることはありません。
個人的にはWebマーケティングスキルがおすすめです。
20代のうちに働き方の選択肢を広げられるように準備しておきましょう。
今回は以上です。